Tato Architects / Yo Shimada

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ヤング@ハート

年末に映画ヤング@ハートを見てきた。
平均年齢80歳のコーラスグループのドキュメンタリー映画というと、なんともげんなりしそうな気もするのだけれど、演奏する演目はソニックユースやトーキングヘッズにジェームスブラウン等のファンクやパンクミュージック。最初は奇を衒っているのか、比較的若い(53だけどね)指揮者の趣味の押しつけかとも思ったのだが、爺様、婆様が歌うと別の趣が浮かび上がってくる。
高齢者グループである彼らには常に隣り合わせで死が存在し、割とあっさりと仲間が次々とこの世を去っていく。友人の死を知った数時間後に、哀しみを乗り越えて奏でられるボブ・ディランの”Forever Young”。涙で歌えなくなるようなこともなく、奏でられる力強い音楽。
そして死んでしまった友人とデュエットするはずだった曲を酸素吸入器をつけながら歌う老人。酸素吸入器の音がハイハットのようにリズムを奏でるなか、歌われるコールドプレイの”Fix You”

一生懸命頑張っても、力及ばない
欲しいものをやっと手に入れたのに、必要なかった
死ぬほど疲れているのに、眠れない
何をやっても裏目に出る
そして涙が君の頬を流れる
取り返しのつかないものを失い
誰かを愛しても報われない
これ以上の不幸があるだろうか?
でも、光が君に帰り道を示すだろう
そして君の骨に命を吹き込むだろう
僕が君を直してあげるよ
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映画館で涙を流しながら拍手しそうになるとは思わなかった。
これから上映する映画館も結構あるので是非。

2009. 1. 6雑感

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