Tato Architects / Yo Shimada

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夏の金沢21世紀美術館

夏の金沢21世紀美術館は芝生が天井に映えてなかなかの美しさ。
ただコレクション展示「アナザー・ストーリー」のすべり台オブジェ (曽根裕「アミューズメント・ロマーナ」)はこの美術館の一つの側面(美術館のアミューズメント・パーク化)を如実に表していて少々微妙な。。
アートの敷居を下げよう下げようという努力がこの美術館には見られて、無料ゾーンと有料ゾーンの混在や託児室を備え付けていたり、とかく難解で高尚な現代アートを分かり易く伝えようとしている。
マシュー・バーニー展の展示室にある子供向けの解説なぞその際たるもので、(そんなことして変態に目覚めたりしないのか心配ですよ)その結果ここでは「アートとアートを見ている人達と私」という風景がこの美術館の存在を素晴らしいものにしているといえる。
好対照なのは地中美術館で、あの場所はその厳しい入場者制限からも分かるようにアートと1対1で対峙することが求められている。
どちらが優れているというわけでは無く、お互いキャラが立っていて素晴らしいと思います。
さて、来年7月に開館する予定の青森県立美術館はどうなっているだろうか?

2005. 8. 26建築探訪

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