Tato Architects / Yo Shimada

Menu >

Blog

DAYDREAM NATION

すこし前のことになりますが、金沢21世紀美術館にゲルハルト・リヒター展を見に行ってきました。1年に何度金沢に行く気だと言われそうだが、「11枚のガラス板」が見れるとあっては行かないわけにはいかない。ちょうどここ数年、映りこみに興味があったところなのだ。(言い訳終わり)
これは工業用ガラスを11枚立てかけただけの作品なんだけれど、その11枚のガラスの間の距離によって
映りこむ像が刷毛でぼかしたようにずれて、初期のリヒターの作風そっくりな像が生まれる。単純にすごくうつくしい。
ちなみに初期のリヒターの作風は写真そっくりに描いた上から画面をハケでぼかしたような油絵でSONIC YOUTHDAYDREAM NATIONのジャケットに使われてるものが有名?僕は初めてリヒターの名前を知ったのは多分このアルバムのライナーノーツだったと思う。)他の作品、グレイ・ペインティングなんかも、画面はグレイ一色に塗りこめられた抽象絵画で、よくあるタイプの抽象なのだが、凡百の作品とは全然違うもんだった。
とてもふしぎだ。本当にふしぎだ。
東京に巡回してるみたいなので未見の方は是非。
川村美術館 11/3~1/22 
ワコウ・ワークス・オブ・アートで新作展 11/5~12/24

2005. 11. 16展覧会・講演

x Close