Tato Architects / Yo Shimada

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ヤング@ハート

年末に映画ヤング@ハートを見てきた。
平均年齢80歳のコーラスグループのドキュメンタリー映画というと、なんともげんなりしそうな気もするのだけれど、演奏する演目はソニックユースやトーキングヘッズにジェームスブラウン等のファンクやパンクミュージック。最初は奇を衒っているのか、比較的若い(53だけどね)指揮者の趣味の押しつけかとも思ったのだが、爺様、婆様が歌うと別の趣が浮かび上がってくる。
高齢者グループである彼らには常に隣り合わせで死が存在し、割とあっさりと仲間が次々とこの世を去っていく。友人の死を知った数時間後に、哀しみを乗り越えて奏でられるボブ・ディランの”Forever Young”。涙で歌えなくなるようなこともなく、奏でられる力強い音楽。
そして死んでしまった友人とデュエットするはずだった曲を酸素吸入器をつけながら歌う老人。酸素吸入器の音がハイハットのようにリズムを奏でるなか、歌われるコールドプレイの”Fix You”

一生懸命頑張っても、力及ばない
欲しいものをやっと手に入れたのに、必要なかった
死ぬほど疲れているのに、眠れない
何をやっても裏目に出る
そして涙が君の頬を流れる
取り返しのつかないものを失い
誰かを愛しても報われない
これ以上の不幸があるだろうか?
でも、光が君に帰り道を示すだろう
そして君の骨に命を吹き込むだろう
僕が君を直してあげるよ
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映画館で涙を流しながら拍手しそうになるとは思わなかった。
これから上映する映画館も結構あるので是非。

2009. 1. 6雑感

2009 あけましておめでとうございます。


あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。

2009. 1. 1雑感

餅つき@グッゲンハイム邸



年末恒例のグッゲンハイム邸での餅つき。
経験者が少なく、なんでか指導者的立場に。
ツアー中の二階堂和美さんも遊びに来てました。
ついしん
現在発売中の住宅建築にグッゲンハイム邸の保存と活用について8頁程掲載されており、僕もコメントを寄せさせていただいています。

2008. 12. 28Publication, 雑感

友人のオープンハウス

友人の建築家のオープンハウスへ。
毎度のことながらディテールや素材について情報交換できて刺激になる。
それなりの規模の住宅なのだが、大部分がラワン合板やフレキシブルボードなどの粗末な材料で仕上げられており、なかなか渋い。が、ラワン合板の床の茶室はどのように使うのだろうか?聞きそびれてしまった。
外観は威風堂々としており、美術館かと見紛う程で、自分が設計する際との意識の違いを感じる。なかなか特徴的な街路に面しているので、自分はどうしてもそれを使いたくなってしまうだろう。
それにしても、ある程度以上の規模の住宅は設計が難しい。
自分は上手く纏められるだろうか。

2008. 12. 3雑感

クシヒゲシマメイガ

先日事務所に不思議な虫が止まっているのを発見し、写真に撮りました。滑らかに成型された翅と前方に大きく張り出した変形した脚。尾はつんと上方に跳ね上がっています。
あまりに不思議なので友人に送ってみると、そこから友人の友人の虫博士の友人の東大の蛾博士のところまで辿り着いてしまったらしく、帰ってきた答えがクシヒゲシマメイガ。虫の形も不思議だが、ひとの知識の伝搬のかたちも不思議。
写真フォルダからもう一点。最近見つけた大阪の町屋。最近竣工した隈研吾の朝日放送の新社屋のファサードと同じアイデア。

2008. 7. 17雑感

ケモノと魔法

塩屋旧グッゲンハイム邸で録音された
原田郁子さんの新作「ケモノと魔法」が
発売されています。
タイトル通り魔法の掛かった作品
僕の名前もしっかりクレジットされていてびっくり。
吹けないトランペットを吹いたんだぜ。
僕たちの参加した作品だけ、どこかの国の現地録音みたいだ。ケモノ部門でしょうか。
塩屋での録音については郁子ちゃんがこのインターネットラジオで喋っておられます。
ついでに音楽の話を続けると
最近はMUXTAPEというネット上のサービスにはまっています。
様々なユーザーが入魂のオリジナルカセットテープのように選んだ12曲を
クリックで聴けます。(まだとても動作が不安定ですが)
たまにものすごく変で素敵な曲に出会え、音楽の世界の拡がりと深さに感嘆。
というわけで自分のTAPEも作ってみました。
中学生みたいだな。

2008. 6. 11雑感

気配と余韻


旧グッゲンハイム邸で5/30 31と原田郁子さんの弾き語りライブが行われました。
あの取り壊されそうになっていた使われていない洋館を友達の家族が買い取り、
その家で100人ほどの人を集めてのライブが行われるってのは、ものすごく不思議な気分。
金曜日は夕方から始まり、洋館の全ての扉を開け放って演奏したので、庭で寝転がりながら聴く人、ピアノの前で聴いている人、それぞれのリラックスした雰囲気で、1部のラストは本当に海からの夜風を受けつつ「海からの風」
洋館でのホームパーティーっぽい演奏はアルモドバル監督の映画TALK TO HER のカエターノの演奏を彷彿とさせる贅沢な時間。
(TALK TO HERは前述のカエターノの演奏シーンを見るためだけに見ても良い映画です。)
土曜日は昼過ぎから始まり、洋館の扉は全て閉めて曲目も代えて曲数も少なめに、演奏に集中するような雰囲気で、あとでZAKさんに聴くとピアノの配置も微妙に替えたりして響きをいろいろと調整したらしく、個人的にはこの構成の方が好みだった。
2部は両日とも三田村管打団?との「サヨナラ オハヨウ」からはじまる。
管楽器って本当に素敵だなと再確認。
ちいさな音を管楽器で出すのは本当に難しそうだったけれど、その慎重な音の取り扱いがとてもうつくしい。
今回、三田村管打団?の一員として ペ・ド・グの一員として、旧グッゲンハイム邸管理人として八面六臂の大活躍だった森本アリ君、御苦労様でした。そしてありがとう。
彼のポジティブな人柄が、今回のことを含めて小さな奇跡を起こし続けているのだと、ほんとうに思います。

2008. 6. 2雑感

sebastian escofet

昨日は書き上げた勢いで長文をあげてしまったので
今日は突然趣味の音楽の話題。
数年前にアルゼンチンの音楽ばかり聴いていた時期があります。
そのころMono FontanaやJuana Molina等が新しいアルバムを発売してアルゼンチン音響派と呼ばれていました。どんなの?と聴かれてもエレクトロニカやポストロックの影響を感じさせるアルゼンチンの音楽。。とかいう間の抜けた説明しかできないのですが、アルゼンチンといえばタンゴ。位にしか知識の無かった僕には大変興味深かった音楽で、その中でも特にsebastian escofetのMeditacionesという、ドビュッシー、シュトックハウゼン、バルトーク、メシアン等の名曲を分解して再構築したアルバムは今でも愛聴しています。
久しぶりにサイトをのぞいてみたら、今まで出した全てのアルバムが無料ダウンロード出来るようになっていました。
日本では入手困難なものばかりですので気が向いたら聴いてみて下さい。
僕はやっぱり1stのMeditaciones 特に2曲目と3曲目がお気に入りです。

2008. 3. 28雑感

郁子ちゃんとZAKさん


友達のアリ君が参加している三田村管打団?と旧グッゲンハイム邸でレコーディングをする為に原田郁子さんとZAKさんが塩屋に。僕も何故か別ユニットで素人トランペット(レコーディング30分前に生まれてはじめてトランペットにさわりました。)とコーラスで参加。
どんな音になるのか、今からとてもたのしみ。
あくる日は事務所にZAKさんと郁子ちゃんが遊びに来てくれて、何故か作品集や模型を見せながらプレゼン。昔からのともだちのように自然な感じの二人。
それにしてもいつ会ってもZAKさんは、おいしい水のような人。救われる気持ち。
素敵な写真は三田村管打団?blogから借りました。

2008. 2. 6雑感

エコ塗料耐久テスト

オープンデスクで学生が来るということでやってもらおうと準備していた木質フローリングのエコ塗料耐久テスト。結局学生は都合がつかないらしく来なかったのだが準備していたのでテストをしてしまうことに。

これまで経験や評判から使用する塗料を決定していたのだが、改めてテストして実力を確かめる。計11種類の塗料を塗ったフローリング材に醤油・サラダ油・水を染み込ましたティッシュを乗せ、ラップして24時間放置。その後拭き取って状態を見るテストと鉛筆による塗膜の硬度試験、水滴の上に熱い湯の入った湯飲みを20分放置×6回という耐温熱試験を行う。
結構メーカーにより耐久性にばらつきがあるものだなと再確認。上左は最も成績の悪かった某蜜蝋ワックス。サラダ油は広範囲に染みてしまっている。左は最も成績がよかったもの。これまでも使用していたもので一安心。地味だけれどなかなか意義深い実験だった。

2008. 1. 16雑感

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