Tato Architects / Yo Shimada

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豊富町の住居 1


南側に建物を寄せて採光とプライバシーを確保。前面道路と奥の庭の地盤レベルの差を生かした空間作りを主眼に、ほぼ平屋にしてみた。シンプルで美しい案だが、建物に裏側が発生すること、直線状に連なる諸室の関係が上手く解けないこと、予算オーバーの恐れがあることから、もう少し案を練ることに。

2005. 8. 16豊富町の住居

岬町の住居(5年もの)

5年検査で岬町の住居へ。一日かけて色々な部分を掃除したり修理を手配したり。デッキに少し屋根を掛けたいとのことで色々と検討。大事に住まわれているようで有難かった。特に庭は見違えるよう(というか外構は予算不足で手付かずだった)聞けばほとんど終日庭仕事をしているとのこと。奥さんは手の動く方で棚や洗面所のカウンターなどをいくつか自作されていて、こちらはそんなことも嬉しいのだが、ご主人は「出来るだけ現設計のまま住みたいからあまりいじるな。」という意見らしく夫婦でやり合っている
そうで、有難すぎるお話だ。5年前といえばまだ20代で、住宅を手掛けるのは2軒目。ほぼ初めて建築家的なディティールに挑戦した建物だっただけに今見ると考えの甘い点等もあって反省しきりなのだが、そんな部分も愛着を持って住んでいただけるようで嬉しい。これからも精進します。

2005. 8. 9岬町の住居

書写山

姫路で進行中のプロジェクトの第1回打ち合わせ。
お宅に伺って家具などを採寸。案は無事気に入っていただけたようで、基本ラインを発展させることに。
少し時間が余ったので近所の書写山円教寺を見て廻る。ラストサムライのロケが行われたことで有名だが、土曜日だというのに林海学校の子供達が大勢居たくらいで、彼らが宿舎(境内にある)に帰った後は人影はまばらだった。
伽藍配置や閑散とした雰囲気などが素晴らしい。蔀戸の連なりと濡縁の関係が美しい食堂。前庭は建物に取り囲まれ日本ではあまり見かけない「広場」感がある。参道から見えてくるシークエンスと眺望の良い摩尼殿。懸造カッコイイ。
麓にある宮脇壇の美術工芸館。魚眼レンズを覗いたような立面が特徴的。宮脇氏の作を見るのは初めてだがさすがに色気がある。
少し時間を使いすぎたので急いで神戸に向かい、北野町の住居1のパーティーに。今回は「みなと神戸花火大会」を眺めるパーティーを催すとのことでのお誘い。美味い食事とワインを頂きながら花火鑑賞。贅沢だ。この日の為に増設したといっても過言ではないクーラーは効きすぎるくらい効いていた。竣工から約8ヶ月。大体の四季を経て、細かなバグ取り(気になる点の修正)も終わって空間が落ち着いてきた。

2005. 8. 6建築探訪

AC

北野町の住居はローコストにする為に2階のエアコンを一つ減らしていたのだが、やはり日中は暑いらしく、増設することに。住宅を施工してくれた業者で見積を取ったら案の定高いので価格.comで探して手配。電源を確保したり色々と検討。住宅の空調としてはPS輻射式冷暖房が最も優れているのではないかと思うのだが、イニシャルコスト(設備投資)がエアコンに比べると高くて、まだどこの家でも使えていない。
一番素晴らしい点は窓を開けていても効くところで、(輻射式なので空気が暖まったり、冷めたりするわけでは無い。)床暖房の効き方と同じ原理だ。誰か採用しませんか?と思ったらアトリエワンは自邸で採用か。いいなぁ。井戸を掘って地下水を利用したり色々と計画している模様。住宅の室内環境についてはまだまだ開拓の余地がありそうだが、いつも究極に近いローコストを実践しているので、中々大変だ。

2005. 8. 4北野町の住居1

SDレビュー

遂に8月。北野町の住居2をSDレビュー(という賞金5万円ですが若手の登竜門とされる建築のコンペがあります)に出していたのだがどうやら駄目だった模様。(7月下旬に第1次審査通過者には通知がある。)これまで建築のコンペは出したら何かの賞に引っかかるという効率の良さを誇っていたのだが残念。大物狙うと駄目だなぁ。

写真はその昔、青山のスパイラルを使っての空間アート作品を提案するコンペ(大賞を取ると1000万円の制作費が出て実際に作れる)に入賞した時のもの。大賞は八谷和彦さんだった。このコンペも入賞だとわずかな賞金で東京に2回も行ってプレゼンしたり模型を展示しなくてはいけなくて、学生だった僕は本気で辞退しようかどうか悩んだ覚えがある。いや、本当に貧乏だったのです。(結局深夜バスで2泊0日の旅になった)

2005. 8. 2雑感

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