Tato Architects / Yo Shimada

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43条ただし書き

敷地が接道しているように見えて、実は建築基準法上の道路ではないという、若干ややこしい状況なので建築基準法43条1項本文ただし書き「接道義務の適用除外申請」を出しに敦賀まで。
往復7時間の旅なのでいくつか本をまとめて読む。1つは赤木かんこ編「日本語ということば」。最後の章の小学校2年生の「セロ弾きのゴーシュ」についての感想文が出色。殆ど「論考」といってよいほどの思考のみちすじにまぁ目からうろこが落ちすぎて足の踏み場もありませんよ。ちょっとこの子の将来が心配になるくらい。いろいろと長文の感想もあるようですので興味のある人は是非。あまりによく書けすぎていて手放しでお薦めできない感も少しありますが。
もうひとつは竹原義二氏の「無有」。こちらはうってかわって読み下しにくい。や、当然なのですが空間体験について建築的に描写することのむつかしさを感じさせられました。読み込むのにもう少し時間が掛かりそうな感じ。とりあえず実物を見に出かけたくなります。
もう1冊は梨木 香歩「水辺にて」雨の日に京都から滋賀を抜けて北陸に向かう車中で読むには最適といえよう。うつくしく磨かれた日本語。磨かれすぎな感も少し。
朝の9時に事務所を出て、帰り着けば夜の9時。そんな一日。

2007. 7. 6美浜町の住居

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