Tato Architects / Yo Shimada

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御蔵

今年もいくつか完成に至らなかったプロジェクトが。
これは旗竿状の面白い敷地でのプロジェクト。施主の希望を十分に引き出すことが出来ず不調に終わり、反省しきり。最近建築家コンペで案を募っておられるのを発見しました。素敵な家が建つと良いのですが。

僕らの提案は建築面積を最小限にし、周囲から十分に引きを取って採光と通風を確保するというもの。建てもの自体も2つのボリュームに分割し、その隙間からも採光と通風を図っている。
どちらかというとスロースターターで、最初からあまり詰めた案を提案すると案に変化の余地が無くなるので、ボリュームスタディから施主のキャラクターに合った家の在り様を探っていくことが多いのだが、このプロジェクトの場合は施主のキャラクターを掴みかねているうちに終わってしまった。残念、そして反省。

このつくり方では施主の話に合わせて案はどんどん変化するので面白いのだが労力は掛かる。思えば仕事をし始めたころは最初にお話を伺ってから3ヶ月~半年ほど、一人で案を詰めて、かなり出来上がってから連絡するようなやり方を取っていた。あれはあれで無茶なやり方だった。よく辛抱強く待って下さったものだよ。

2007. 12. 10雑感

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