Tato Architects / Yo Shimada

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クシヒゲシマメイガ

先日事務所に不思議な虫が止まっているのを発見し、写真に撮りました。滑らかに成型された翅と前方に大きく張り出した変形した脚。尾はつんと上方に跳ね上がっています。
あまりに不思議なので友人に送ってみると、そこから友人の友人の虫博士の友人の東大の蛾博士のところまで辿り着いてしまったらしく、帰ってきた答えがクシヒゲシマメイガ。虫の形も不思議だが、ひとの知識の伝搬のかたちも不思議。
写真フォルダからもう一点。最近見つけた大阪の町屋。最近竣工した隈研吾の朝日放送の新社屋のファサードと同じアイデア。

2008. 7. 17雑感

比叡平の住居・裏ラウンド・アバウト・ジャーナルVol.8

朝から、あたらしく始まった籠池通の住居の施主と、軽く今後の予定について打ち合わせ。
その後北野町の住居2の現場で打ち合わせたあと、これもあたらしく始まる比叡平のアトリエ住居の敷地調査に。
敷地は住宅地の外れで、先客の鹿さんとご挨拶。その後施主のアトリエにお邪魔して打ち合わせ。
施主はFRPで作品を作っておられるので、その工房と御自身の住居と両親の住居が希望。
予算も厳しくなかなか難しいかと思いましたが施主と会話しているうちにふわふわアイデアが浮かびなんだか行けそうな気分に。
その後神崎川の沖縄料理屋に移動して、先日行われたラウンド・アバウト・ジャーナルVol.8の公開収録の面々と再会して飲みながら議論。
先日の公開インタビューは藤村龍至 山崎泰寛(TEAM ROUND ABOUT)と計9人の若手デザイナーによるもので、その中で5人を占める建築家が全てユニットで活動をされているのには何か意味があるのかとも思ったが、インタビューでは特に触れられず。あるいはそのことが関西の状況を浮かび上がらせているのかもしれない。
会議の枕である藤村氏による批判的工学主義については、様々な議論のプラットフォームになり得る素材で、良くできていると思うが、「批判的」の部分が様々な濃度を取り得る為、批判者は「工学主義の緩用」と受け取ったり賛同者は「アンチ工学主義的態度」と受け取ったりと、少し混乱を感じる場面もあった。議論の明確な軸をつくりだしたのは最後にスライドショーをした山崎亮氏で、盛り上がりつつあったのだが時間切れといった感じだった。
その山崎氏や香川氏など、どちらかというと藤村さんに批判的な議論を仕掛けていた面々も合流したことでさらに議論は盛り上がり、店が閉まっても熱は収まらず、いい年をした大人が近くのコンビニで酒を仕入れて河川敷で車座になって再び議論。
鉄橋を渡る列車の音に掻き消されつつ、夜風に包まれて、議論はつづく。
素晴らしく濃密な一日。忘れがたい夜だった。

2008. 7. 15未分類

北野町の住居2 上棟式

北野町の住居2は先日、関係者を集めての上棟式を行いました。
集まって下さったのは
鉄骨製作を担当した細川鉄工所
鉄骨建て方を担当した山口興業
全体を統括する大澤工務店
設備工事を担当する高山設備工業の面々。
本日のメインは以前内装に関わらせてもらったSALLOWで作ってもらった、建物をかたどったケーキ。
施主夫妻によるケーキ入刀。
担当の白須君。
中は上品なチョコレートシフォンケーキ。
ごちそうさまでした!

P.S.
前回の記事を見て質問をいただいたのですが、鉄骨は普通赤茶色の錆止めが塗られるのですが、露出する柱梁は白く塗られることもあり、グレーの錆止めを塗ってもらっています。現場の生々しい感じが払拭され、観光地でもある周辺へのインパクトも少なくて好ましい感じ。

2008. 7. 11北野町の住居2

北野町の住居2 上棟しました。


特殊な仕様の為、手間の掛かっていた工事もやっと一段落、
建物の構造が粗方立ち上がりました。
地盤が軟弱で杭を打たなければいけなかったのですが、
搬入路の問題などもあり、基礎を省略して杭を直接基礎梁と接合しています。
杭は回転して入っていくタイプですので、建物の解体時には逆回転させて引き
抜き、再利用できます。
なるべく薄い床を作る為、角型鋼管を籠でも作るように
組み合わせて床を構成しています。レースのようで美しく、可能性のある構造。

2008. 7. 8北野町の住居2

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