Tato Architects / Yo Shimada

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籠池通の住居 中断

籠池通の住居は、かなり困難だった確認申請を終え、困難な見積調整を終え、実施図面を作成し終わったのですが発注者の事情で中断しています。
なかなか切ないが仕方ないことです。事情が改善することを期待しています。

幅3mの駐車場だった土地に建つ鉄骨4階建て単身者向け住宅。外観はほぼ正面からのみ見え、正面側はFRP平板下見板張り +網入ガラス+FRP平板のサンドイッチ。
ENTRANCE 狭小な敷地に十分な居住スペースを確保しする為に構造設計事務所S3 Associatesに頑張っていただき、仕上げを含めて床厚はわずか70mmで、一切の梁型は突出していません。狭い敷地ながら大らかな住宅が出来る筈と期待していたのですが残念です。
2F 床や壁を安易に薄くする設計には疑念が残りますが、狭小住宅では逆に構造部材が大きく現われすぎてしまう為、今回は家具的スケールに近づけるよう努力しています3F 同じように狭小住宅では階段や手摺がとても支配的に空間に現れてきてしまうのが以前から気になっています。この住宅ではなるべく階段を家具などに溶かし込み、現われてくる階段も側板が3cmX5cmと極小になるよう設計しています。

FRP平板を通してぼんやりと見えるのはフラットバーのみで構成された耐力壁4F

2009. 12. 7籠池通の住居

掲載情報

北野町の住居2が、住まいの設計2010年1月号p128~133に掲載されています。かなり独特な発色で、日々過ごしている身としては不思議な印象ですが御高覧下さいませ。
また日経アーキテクチュア2009年11月23日号にp48にも掲載されています。特殊な敷地状況に注目した記事です。残念ながら一般書店には流通していませんが図書館などで御覧下さい。

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