Tato Architects / Yo Shimada

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大阪現代演劇祭仮設劇場

五十嵐淳氏がコンペで勝ち取って設計した仮設劇場の一般公開が解体前にあるというので見に行く。エアチューブとオーガンジーの2重のリングのみで劇場を発生させる美しい仕事。
特にエアチューブの隙間に体をねじ込んで出入りするさまはうつくしく、これを主題にした劇/ダンス作品も見てみたいと思った。移動や保管のこともよく練られてるので、移動劇場として稼動させることも可能なのではないだろうか。

2005. 6. 23建築探訪

環境ノイズエレメント

キリンプラザの宮本佳明展に。宮本×安藤忠雄 司会難波和彦のトークショーも傾聴。
教育論に流れる安藤さんと、世代論で二人を比較しようとする難波さんの間で、困った顔をしている宮本さんが印象的。世代論による比較は成り立たないと思ったが、意外にも両者の建築に対するスタンスの差を浮き彫りにして興味深かった。
環境ノイズエレメントに関しては、安藤氏や難波氏の「東京、例えば汐留の再開発なんかは歴史を一切消して高層ビル建ててるから環境ノイズエレメントも無い。」と言うような話に「新宿は浄水場の跡、汐留は操車場跡だから街区の形が違う。その気になればどこにでも見つけることが出来る。」との応答が印象的。人工にせよ自然にせよ一旦出来た地形はそう簡単にはタブラ・ラサにはならないってことか。平城京の条坊は未だに田んぼの畦道に転写され続けているというし。
難波さんがクレメント・グリーンバーグの美術批評に言及していて、割と唐突だと思ったらちょうど読んでいるところだった。はは。

2005. 6. 20雑感

2F廊下

2005. 6. 15北野町の住居2

テロリストと建築家

「(建築家は)テロリストの目をもたなければいけない。テロリストは正確に街の情報をかぎわけ、敵をあざむいてするりと内部に侵入し、的確に最も効果的な標的をつかまえる。」

2005. 6. 14雑感

本棚

以前設計したギャラリーに頼まれて設計した本棚。
無垢の黒皮鉄板とL字アングルをサラ頭のビスで接合しただけのシンプルなつくり。
黒皮鉄板は最近気に入って使っている。黒皮とは鉄板を熱間圧延したときに出来る酸化皮膜のことで、中華鍋等もこれでつくられている。室内で使う限り意外と錆びないものだ。

2005. 6. 13家具

模型

2005. 6. 10北野町の住居2

しあわせな一日

北野町の住居1にお邪魔する。隣の異人館の壁が予定通り見事な緑になっていて美しい。思いがけず昼食をご馳走になる。昼間からとびきり美味しいワインをいただき、ほろ酔い。冒険的なこともいくつかトライしているのだが、全て上手く機能しているようでひと安心。

芝生も見事に手入れされていて嬉しい。なにより建物がとても大事にされていてありがたかった。

2005. 6. 8北野町の住居1

BATIK/みんぱく/ゾン

インドネシア料理店を営んでいる友人のBATIK(インドネシアの伝統的なろうけつ染めの布)の展示に行き、その後民博の特別展「きのうよりワクワクしてきた。」へ。あの伝説的に面白い「ソウルスタイル」(李さんという韓国の一家の家財道具一式を民俗学の資料として買い取って展示していた)と同じ佐藤助教授の企画。展示室自体が集落というか、ぬるいカオス状態で素晴らしい。博物館の収蔵物とアーティストの作品が渾然一体で置かれていて、手に触れたり遊んだり出来る。変なおもちゃの収集癖のある友人の家に来てしまったようなかんじ。円形状の吹き抜けを利用した巨大なピンクのリリアン編みがあり、内装のネタ帳にストック。その後、友達の個展のオープニングに。へびの骨のペーパークラフトが展示室に横たわっていて「こどもの時に山で不思議なたからものを見つけたときのかんじ。」を思い出させる。あいかわらずいいなぁ。

2005. 6. 6展覧会・講演

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