Tato Architects / Yo Shimada

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もの派

国立国際の「もの派」の展覧会に。
写真でしか知らなかった作品が多いのだが、現物はすごく面白かった。
大学時代の教授の若かりし頃の作品が沢山。彼らはこれを作ったとき24・5歳だ。
うーん。。建築家はカーンのように50過ぎて花開くこともあるさと自分を慰めよっと。
思い出深いのは野村仁のTRADIOLOGYという約8mの巨大なダンボールの塔を作って自壊させる作品だけれど、その30年後に僕が卒業制作展で「¥39840でつくれる緊急仮設住宅」というものを同じ場所に建てようとしたときは美術館の担当者にすごく警戒されたのだった。その時は不勉強で知らなかったのだが今回はじめて実物(再現)が見れて良かった。
(上の写真が美術館の敷地に建てた「home less home ¥39840でつくれる緊急仮設住宅」
モノトーンの円筒が葬式の幕を連想させると、散歩中のおじさんに指摘されてはじめて気がついた。)
いちばん気に入ったのは狗巻賢二の作品群。針金を結んで作ったいびつな立方体の群れは結ぶことによってつくられた捩れがリズミカルで素敵だった。
その後キリンプラザに石上純也のテーブルを見に。
期待が高すぎたのか、意外にも何の感興も湧かず。
もっと知覚や世界の認知が揺さぶられるかと思ったんだがな。
展示が悪いのか、ボロボロなのが悪いのか。大したこと無い筈は無いんだけれど。
ふしぎな気分。

2005. 12. 10展覧会・講演

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