Tato Architects / Yo Shimada

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比叡平の住居・裏ラウンド・アバウト・ジャーナルVol.8

朝から、あたらしく始まった籠池通の住居の施主と、軽く今後の予定について打ち合わせ。
その後北野町の住居2の現場で打ち合わせたあと、これもあたらしく始まる比叡平のアトリエ住居の敷地調査に。
敷地は住宅地の外れで、先客の鹿さんとご挨拶。その後施主のアトリエにお邪魔して打ち合わせ。
施主はFRPで作品を作っておられるので、その工房と御自身の住居と両親の住居が希望。
予算も厳しくなかなか難しいかと思いましたが施主と会話しているうちにふわふわアイデアが浮かびなんだか行けそうな気分に。
その後神崎川の沖縄料理屋に移動して、先日行われたラウンド・アバウト・ジャーナルVol.8の公開収録の面々と再会して飲みながら議論。
先日の公開インタビューは藤村龍至 山崎泰寛(TEAM ROUND ABOUT)と計9人の若手デザイナーによるもので、その中で5人を占める建築家が全てユニットで活動をされているのには何か意味があるのかとも思ったが、インタビューでは特に触れられず。あるいはそのことが関西の状況を浮かび上がらせているのかもしれない。
会議の枕である藤村氏による批判的工学主義については、様々な議論のプラットフォームになり得る素材で、良くできていると思うが、「批判的」の部分が様々な濃度を取り得る為、批判者は「工学主義の緩用」と受け取ったり賛同者は「アンチ工学主義的態度」と受け取ったりと、少し混乱を感じる場面もあった。議論の明確な軸をつくりだしたのは最後にスライドショーをした山崎亮氏で、盛り上がりつつあったのだが時間切れといった感じだった。
その山崎氏や香川氏など、どちらかというと藤村さんに批判的な議論を仕掛けていた面々も合流したことでさらに議論は盛り上がり、店が閉まっても熱は収まらず、いい年をした大人が近くのコンビニで酒を仕入れて河川敷で車座になって再び議論。
鉄橋を渡る列車の音に掻き消されつつ、夜風に包まれて、議論はつづく。
素晴らしく濃密な一日。忘れがたい夜だった。

2008. 7. 15未分類

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