Tato Architects / Yo Shimada

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自宅スタジオ

スタジオのある住宅の設計をしているので、最近は色々な自宅スタジオについて調べている。
zak(fishmans等を手掛けたことで有名な、綺麗な水のようなサウンドを作るエンジニア)さんのスタジオとか参考になるかな。と思いサンレコのバックナンバーとか取り寄せたりしてみていたりしていたのだが、意外と参考になりそうだったのがオノ・セイゲンのスタジオ。
最近の作品は、ほとんどSACDというバカ高い機材を買わないと再生できない仕様でしかリリースしない彼にしては意外にも簡素に見えるスタジオ。地下ということもあってか、コンクリート打ち放しに、音の響きだけを考えたらしい手作り感溢れるパーツによって構成されていた。吸音材の前にインターロッキング(道の舗装とかに使われるレンガ状の物)を積んだりして音の響きを調整している。
と、ここまで書いてあれはマスタリング専用のスタジオでスピーカ-からの音の事しか考えていないのでは?と気付く。
しかし試しにスタジオ工事をやっている会社数社に見積を取ったら15畳程度で700万円(内装工事のみ)というありえない価格になったので、色々と方策考えないといけないなと。なにかいい情報知ってたら教えて下さい。

2005. 11. 14豊富町の住居

階段クローゼット


最近の依頼では小さなお子さんが居る家が増えてきた。来年の新築の住宅の竣工予定は今のところ3軒なのだがそのうち2軒が小さなこどもの居る家だ。ちいさな住人の居る家はこれからどんどん機能が変わっていくので、それに耐えられるふところを用意しないといけないなと考えたり。
このスケッチは階段の手摺とその下の収納と手洗いと、子供が手洗いを使う為の台を考えているうちに出来上がった階段家具みたいなもの。クローゼットの中に階段があってクローゼットの上にのぼれて、そこから2階に入れたりしたら素敵かな。と思って描いてみたけれど、どうでしょうね。階段下収納って感じにならなければイイなぁと。
2階は6畳くらいのバスルーム兼家事室。全てFRP防水にして真っ白にする予定。

2005. 11. 13豊富町の住居

ひなたシミュレーション

豊富町の住居の第3回打ち合わせ。
庭の日当たりについて不安が示されたので、1年を通しての日差しをシミュレーションしてみる。だいたい感覚的に想像できていたことだけれど、このように可視化されると安心する。
周囲はまだ造成されたままの更地なので周辺環境は大体の読みで作成してみている。
これよりも厳しい建ち方をされた場合のシミュレーションも行ってみたが、冬を除けば3時間以上の日射は確保できるみたいだ。この結果を元に植物の設計者と打ち合わせをしてみて、どんな庭が可能か提案してみよう。よろしく植物事務所のひと。
光の状況については結構シミュレーションできるので開口部の位置や庇の出なども計算結果をフィードバックして最適化できそうだ。本当は流体力学解析がもっと簡便になって風の流れなんかも可視化できるといいのだけれど。誰かいいソフトがあったら教えて下さい。
もっとも環境を最適化するだけでは素敵な家にならないのは、当然のことなのですが。

2005. 10. 3豊富町の住居

豊富町の住居:第2回打ち合わせ

豊富町の住居の第2回打ち合わせ。
画像はI型プランと事務所内で呼称されていたタイプだが、予算アップが提示されたことでL型プランと呼称されていたタイプが有力になってきた為、こちらの進化は一旦止めにする。L型プランはいろいろ試してみたが、納まるべきところに納まってきた感じで、来週も打ち合わせを行うことを確認して終了。

2005. 9. 23豊富町の住居

豊富町の住居 1.5

先日UPした豊富町の住居の第1案と第2案の間にはある断絶があるのだが、それには訳がある。今回は僕の案と平行してスタッフのO君にもいくつか考えてもらっていたのだが、その模型を色々弄んでいるうちに変な形で置いてみるとしっくり来た。そこから素敵な部分を抽出して第2案へと飛躍したのだ。自分だけで案を発展させていると、進化が直線的になってしまいがちなので、こういう刺激があると本当に助かる。
こういう時期をアイデアのカンブリア紀とひそかにに呼んでいて、使えるかどうかに関係なく、なるべく様々な案を爆発的に出して敷地のポテンシャルを探っていくことにしている。現在は第1案と第2案のいいトコ取りを模索中。

2005. 8. 18豊富町の住居

豊富町の住居 2


敷地の高低差を生かすこと、土工をなるべく減らすことを主眼に建物を敷地の中央に寄せて周囲に触手のように部屋を伸ばす案。斜面をまたぐ水廻り部分等、魅力的なスペースが発見できた。予算に合わせてかなり面積を削ったのだが、もう少し拡げる案を作成してみることに。

2005. 8. 18豊富町の住居

豊富町の住居 1


南側に建物を寄せて採光とプライバシーを確保。前面道路と奥の庭の地盤レベルの差を生かした空間作りを主眼に、ほぼ平屋にしてみた。シンプルで美しい案だが、建物に裏側が発生すること、直線状に連なる諸室の関係が上手く解けないこと、予算オーバーの恐れがあることから、もう少し案を練ることに。

2005. 8. 16豊富町の住居

新興住宅地

新築の相談を受けたので、早速敷地を見に。長閑な田舎に拓ける新興住宅地の一角で、平らに造成された場所は建築条件付で販売されてメーカーハウスが立ち並び、周縁部の、敷地内に2m程度の段差がついた部分は建築条件が付かずに販売されいている。
今回の敷地はその段差のある部分。周辺はまだ住宅が建ち並んでいないので、敷地形状から廻りに建つ住宅の位置などを想定して(大体分かるものだ)建物の配置を決めていく。幸い敷地は住宅地としては結構な広さがあるので、配置次第でかなり良い住環境にすることが出来る筈だ。この瞬間は竣工/上棟に次ぐたのしい時間。
それにしても出来たての新興住宅地って不思議な感じだ。僕自身、こういう山を切り開いて作った新興住宅地の出身だが、こういう場の質ってかなり特殊なんじゃないか。もうしばらくすると住まい手が分泌したもので身体に馴染んでくるのだろうか。

2005. 7. 26豊富町の住居

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