Tato Architects / Yo Shimada

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偏光板あそび

あっという間にまた日曜日になってしまいました。
リクエストも寄せられたことだし、自分自身の記録のためにもNY旅行の残りでもUPしてしまおうと考えていたのですが、昨日永山祐子さんに見せてもらった偏光板のサンプルのことが気になったので、つい自分で作って遊んでいるうちに夜も更けてしまいました。
アクリル板にセロハンテープを適当に重ねて貼り、2枚の偏光板で挟んで、光に透かしてみると、セロハンの重なり具合によって、様々な色彩が現われるといった代物。詳しくはこの辺を見てください。
くるくる動かすと色彩もくるくる変わる。綺麗で面白い。
うーん、セロハンテープの製作時に出来る分子の方向性が関係してるってことかな。セロハンテープ固有の残存応力?
ちなみに偏光板で透明な物を挟むとその物体の応力分布が、綺麗な虹色のひかりで可視化されます。
CDのプラケースを挟んでみたもの。PCのスクリーンにかざして撮っているのでカーソルが映りこんでます。
あぁ、これを重ねると美しいかもしれないと思ってCDのケースをさらに挟んでくるくる廻して遊んでました。
そんな週末でした。

2006. 1. 29雑感

豊富町の住居 第5回打ち合わせ

先週の日曜日は御影中町の住居の打ち合わせ。
今週は豊富町の住居の打ち合わせ。
水曜日は塩屋町の住居の打ち合わせ。
年末年始で打ち合わせが無かった分、どっと忙しくなってまいりましたよ。
そんな訳で呑気にNYの記録を書いている場合じゃなくなってきた。
どの打ち合わせでも案を気に入っていただけて、やっと基本設計が終わったところです。これからスパートをかけないと大変な感じだ。
それでも自分達が自信を持って面白いと思う案を作り上げることが出来て、それを気に入ってもらえて本当に良かった。施主さんに見せるまでは、自分でもどうかと思うくらいにギリギリまで迷う。ずっと積み重ねてきたスタディを全部反故にして、全然違う視点で案を作ってみたり。
けれどもそうやって本当に気に入った案しか、結局は人を説得できないものだと思うので、延々と気まぐれ模型を作ってくれたスタッフの皆さん、ありがとうございました。

2006. 1. 22豊富町の住居

NYC 03

31日
兄の案内で国連ビルに。コルビジェが原案だったりニーマイヤーが絡んでたりするアレです。
マンハッタンでは珍しくオープンスペースが結構あるのはコルブの原案によってもたらされたものだろうか。内部は良質のモダニズム建築。兄の話では数年後に建て替えられるとの話。本当だろうか?
国連総会の議場の椅子が安手のビニール張りみたいなのはさすがに気の毒だったけれども。
近くのJAPAN SOCIETY GALLERYに杉本博司 歴史の歴史が巡回していたので見てみる。
自らのの写真作品と仏教・神道美術などの古美術のコレクションを組み合わせた展示。東京のエルメスでやっていた展覧会の評判は聞いていたので是非見てみたかったのだが、まさかNYで見ることになるとは。
全体にめろめろになるくらい美しかった。明晰すぎる挑戦的な構成。やっぱり六本木城の展覧会には行くべきだったか。。
5番街をそぞろ歩きしつつホイットニーミュージアムに。期待していなかったけれど、とても素敵だった。
その後セントラルパークで吹雪の中迷子になりそうになったり、自然史博物館をざっと見たりしつつタイムズスクエアにある兄のフラットに急いでもどる。カウントダウンがらみで無事帰り着けるか心配だったのですよ。
夕食は兄の家でアメリカのこわい肉をステーキにして食す。1ヶ月近く長期熟成させているらしくてなんだか、とろけるように美味いよ。日本の高級肉は脂が多すぎてそんなに好きじゃないけれど、ちゃんと肉の味がして柔らかい。日本人は新鮮なものばかり有難がるから、国民的にロリコンなんだという与太話をうっかり信じそうになりましたよ。
カウントダウン寸前になってのこのことタイムズスクエアに歩いていく。すごい人ごみだ。伊勢神宮みたいだ、と思っているとあっけなくカウントダウン。花火と紙吹雪。
HAPPY NEWYEAR!2006
どうか良い年でありますように。
と日本人の習性で拝みそうになりました。

2006. 1. 16建築探訪

NYC 02

30日
NYから電車で凍ったハドソン川を1.5時間ほどさかのぼり、DIA BEACONへ。NY滞在中、唯一晴天に恵まれたのでとても印象深い一日でした。DIA BEACONはナビスコの箱の印刷をする工場だった広大な(約207,600m2!)建物を転用して巨大なインスタレーションとも言うべき常設展示を行っている美術館です。

美しい前庭はRobert Irwinの作品
セラの巨大な鉄の板が渦巻き状に立っている作品が素晴らしかった。怖いという感想も聞くけれどそんなことは全く無かったな。鉄の表面の状態の移り変わりが美しいし、内部に入っていけるので、狭まったり広がったりするときに色々と自分の体感が測れる。結局のところ自分が建築に援用可能なアイデアを探してるだけかもしれないけれど。
夜はなぜかニューヨークフィルに。
シベリウスはとても面白かったけれどチャイコフスキーでは天国に行っしまいました。
簡単に言うと寝てました。

2006. 1. 14建築探訪

新年/NYC 01

あけましておめでとうゴザイマス。って遅すぎるにも程がありますが。
2006年も、もう13日目。約28分の1が過ぎ去ってしまいました。
さて年末年始にNYに行っていたので、とりあえず記録しておきます。
まず29日。早速MOMAに。
とにかく人が多い。歳末バーゲン並みに。荷物預けるのに30分以上。
谷口氏の設計は内部のアトリウムから各階の鑑賞者の動きが目に入り、各階からはアトリウムへの開口が感覚地理の指標になり迷わない。
各部に設けられた開口部から見え隠れするマンハッタンの街並み。
日本での谷口さんの美術館は長くて素晴らしいアプローチで結界をつくり、内部は静謐って感じですが、ここでは回転ドアでするりと美術館に入り、人ごみを抜けてお気に入りの絵を眺めて、反対側の通りへ抜けるという在り方が摩天楼の街中にある美術館らしくて良かった。
(会員証を持っていると入館はタダで、入場券を買うのに並ばなくて良い。兄が会員証を持っていたので借りてました。)
この日は家族で来ていたので3時間ほどで切り上げて、姪にあげるプレゼントを買いに巨大おもちゃ屋に行き、その後グッゲンハイムに。
グッゲンハイムは外装が改装中で特徴的なファサードは見れず。おまけにやっている展覧会があまり気に入らなかったため、2重にがっかり。
こちらもすごい人ごみで、デパートで絵を見ているような気分に。天井も低くて展示もなかなか難しそうだった。

その後SOHOのアーティストのロフトにお邪魔し、中華街でとてもおいしい夕食をご馳走になりながらSOHOに最初に住み始めた頃の苦労話などを拝聴。
とりあえず初日はこんな感じでしたよ。と
今年もどうぞよろしくお願いします。

2006. 1. 13建築探訪

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