Tato Architects / Yo Shimada

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緑ヶ丘の住居 上棟

先日、緑ヶ丘の住居が無事上棟を迎えました。
6.37X7.28mの田の字のプランが2層重なっただけのシンプルで小さな住居です。
そのシンプルさから豊かな空間が浮かび上がってくることを願いつつ。

2007. 12. 24緑ヶ丘の住居

美浜町の住居 現場報告1

美浜町の住居も中盤に差し掛かり、片流れの屋根が風車状に組み合わさった屋根面が見えてきました。
最初はフラットルーフで提案させていただいたのですが、山に囲まれたこの場所では、色々な向きを持つ片流れ屋根の稜線が背景の山の稜線と呼応して良く馴染む。変更してよかった。平屋の建築の場合は足場が軽易なので外部の出来上がる姿が確認しやすく助かります。内部の明るさなども足場に幕が張ってあると結構暗く、足場が取れるまで不安になったりするものです。
福井県はこの時期ずっと雨が続くらしく、現場は大変そうだがしっかりやって下さっているようで、今までのところ特に問題も無く。
現場は確かに遠いのだが、前日徹夜して車中で爆睡する特技を身に付けて効率よく現場監理できるようになった。

2007. 12. 17美浜町の住居

御蔵

今年もいくつか完成に至らなかったプロジェクトが。
これは旗竿状の面白い敷地でのプロジェクト。施主の希望を十分に引き出すことが出来ず不調に終わり、反省しきり。最近建築家コンペで案を募っておられるのを発見しました。素敵な家が建つと良いのですが。

僕らの提案は建築面積を最小限にし、周囲から十分に引きを取って採光と通風を確保するというもの。建てもの自体も2つのボリュームに分割し、その隙間からも採光と通風を図っている。
どちらかというとスロースターターで、最初からあまり詰めた案を提案すると案に変化の余地が無くなるので、ボリュームスタディから施主のキャラクターに合った家の在り様を探っていくことが多いのだが、このプロジェクトの場合は施主のキャラクターを掴みかねているうちに終わってしまった。残念、そして反省。

このつくり方では施主の話に合わせて案はどんどん変化するので面白いのだが労力は掛かる。思えば仕事をし始めたころは最初にお話を伺ってから3ヶ月~半年ほど、一人で案を詰めて、かなり出来上がってから連絡するようなやり方を取っていた。あれはあれで無茶なやり方だった。よく辛抱強く待って下さったものだよ。

2007. 12. 10雑感

コンプライアンス不況

鉄骨3階建の住宅の確認申請書。奥においてある緑色のファイルで全360頁。
手前においてあるグレーのものが昨年提出した同程度の住宅の確認申請書。
作る方も大変だが見る方も大変だ。
この苦労が少しでも日本の都市環境を良くする方向に働いてくれればよいのだが残念ながらそうではない。現在の審査体制では混構造は殆ど不可能だと聞く。つまり1階がガレージでその上に木造の住宅というような構成が適合判定という、ものすごく面倒で時間のかかる手続きに廻されるということ。そうなるとより良い合理的な空間を構想するよりも確認の下りやすい空間を構想する様になるのは道理だ。そもそも確認申請とはこういったご大層なものではなかった筈だがなぁ。増築、リフォームも法律上はほとんど不可能。いったい、この国をどうするつもりなんだろうな。

2007. 12. 8雑感

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