Tato Architects / Yo Shimada

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塩屋町の住居 掲載情報

新建築住宅特集 2009年7月号P30~37に
塩屋町の住居が掲載されています。
3年前に完成したローコストの改装ですが、事務所が現在のような体制になってから(それまでは一人で全て設計していました)完成した初めての作品で、今の方向性にも繋がるものだけに感慨深いものがあります。
御覧になってみて下さい。

奥沢の家/国立の家

確認申請書に判子を一つもらう為に上京。
宅急便でやり取りできれば良いのだけれど、行政機関はそういうわけにはいかないらしい。
その為だけに上京では悔しいので現地で配置とレベルの確認もしてしまい、長坂常さんの「奥沢の家」のオープンハウスにお邪魔。
写真で見るよりもギャラリーでのインスタレーションのような雰囲気で、アーティストの友人がセルフリノベーションした家を思い出す。
写真で撮ると蛍光灯と白熱灯の色温度の違いが強調されて構成的な印象を受けるが、実際はもう少しざっくりとした状態で、細部の判断の積み重ねによるブリコラージュ的な空間。
少し塗装(というかエポキシ)に頼りすぎではと気になった。

その後ストレートデザインの国立の自邸のオープンハウスにもお邪魔。
開口部は全てかなりメンバーの細い鋼材を使ったほとんど家具的な作りで、薄いシングルガラスが嵌められており、どんどん開口部が重装備化する最近では、類を見ない透明感で、温熱環境面ではOMソーラーの亜種によるサポートがあるようだ。
半地下 地上2階のコンパクトな住宅で、こういった形式の住宅を実際に見るのは初めてなのでその有効性を再確認。
あれだけ基礎を掘ってもかなりローコストに抑えられることも確認できたので今後使うかも。

2009. 6. 23建築探訪

二子新地の住居 地鎮祭

二子新地の住居は契約と地鎮祭。直前までデータを用意し、ノートPCをつかんで事務所から歩いて15分の新神戸駅から新幹線で東京に。
こういった面では非常に機動性が高くなり事務所を移転した効果が。余談だが東急ハンズやジュンク堂が徒歩圏内、ホームセンターも近いところにあるので大変便利になった。(便利すぎて、すぐジュンク堂に行ってしまうのがやや問題)そういう意味では神戸はコンパクトシティなのか。
二子新地の住居に話を戻すと、工務店の社長とはメールや電話ではやりとりしていたのだが、初めて顔合わせ。良い戦友として現場を乗り切っていけそう。
少し時間が空いたのでMOTの池田亮司+/-展、MOTコレクション展 上野のネオテニージャパン展 原美術館のウィンター・ガーデン展 森美術館の「万華鏡の視覚」展など見て回る。いくつかの展覧会では同じ作者の作品が並べられ、「またおまえか」と言った気分に。
池田亮司の+/-は「またひどい音と光の暴力装置による攻撃に遭うのか。あいつの稚気には困ったもんだよ。ウヒヒ」とマゾ魂をふくらませていったら意外にも大人な作品で拍子抜け。非常に快適な風景でひょっとするとこちらが不感症になってきただけではという疑いもあるのだが、録音作品で見られるような理知的な印象。以前のライブやインスタレーションに見られたある種の過剰さにはなんだかなぁ。と冷めた感興もあったのだけれど、同時に興奮してたのかも。

2009. 6. 20二子新地の住居

塩屋の住宅

上町研究所の定方さんが塩屋で新築している住宅を案内してもらった。
よく練られた手腕による確かな美しい空間。こういった素直に美しい空間には心が洗われるような気持ちになります。建築家としてこういった方向もあり得ただろうと、ふと思いました。

2009. 6. 16建築探訪

ついに契約

二子新地の住居は長い見積調整の季節が終わり、今週末には契約出来そうです。
途中、お願いしていた構造設計者がICU 入りしてしまう等、問題も山積でしたが何とかここまでこぎ着けました。
上京して一緒に地鎮祭もやってしまう予定。確認は何故か混んでいるらしく、急いで出したにもかかわらずまだ見ていないとの返事。早く着工してしまいたいのですが。
籠池通の住居は現在絶賛見積中&減額案作成中。
比叡平の住居はこれから見積。しばらくエクセルから解放されそうにありません。
マネジメントも仕事とはいえ、早く図面が描きたいものです。

2009. 6. 10二子新地の住居

近況

事務所はようやく落ち着いて来ました。
昼食は隣地との間の南側に出来た中庭的なスペースで食べていますが、なかなか快適です。
この場所を含め、使ってみなくてはわからない発見的な場所や、室内の微気候があり、これからの設計に役立てられそうです。


先日は中山英之さんが神戸芸工大に講演に来た後、三宮で芸工大の先生方やスタッフと飲むというので御一緒させていただきました。中山さんとは2006年に「2004」(ややこしいが作品名です)を見に行って以来なので3年ぶり。話は高野文子のことや音楽のことなど、同年代だけあって影響を受けているものが近しく、学生時代のような、なんだか懐かしい気分に。ただ圧倒的に違うと感じたのは創作に対する建築家としての覚悟の違いです。これは森山邸について話す西澤立衛さんにも感じたのですが、彼らの創作に対するプレッシャーというか熱意というのは、見習わなければいけない。結局3時半頃まで飲んで事務所のソファで寝る羽目に。

2009. 6. 9雑感

杉本博司 坂本一成

杉本博司  歴史の歴史展に。
写真作品は素晴らしく良いのだが、一部の骨董趣味をこじらせたような作品は作者のスノビズムが透けて見えて楽しめず。単に化石などの事物を展示してあるものはまだ楽しめたのだが、組み合わせの妙を楽しむような作品(たとえば「医学用ベッドと古墳時代の石-題名は男根の遺言」とかさ)は悦に入っている作者が透けて見えて何となく萎える。2年前に同じ作品をNYで見たときには素晴らしく思えたので、この間に僕が薄汚れてしまったってことですかね。先生。
その後アーキフォーラムで坂本一成氏のレクチャー
気になるキーワードは沢山提出されていたのだが、特に僕が興味を惹かれたのは「アンチクライマックス」というキーワードだった。氏の作品が近年どんどんと低く構えるようになってきたのは何故かと質問したところ(初期の住宅ではまだ高さがあった)高さのある空間はクライマックスを呼び込みやすいので、高さを利用しない空間作りをしているのだという答えだった(ように思う。)ここで唐突に思い出したのが早川義夫の「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」というアルバムで、1969年に出されている。水無瀬の町屋が1970年なので、ある種の時代精神の現れなのかもしれない。

2009. 6. 1雑感

記事掲載のお知らせ

新しい住まいの設計 7月号 P192/193で、神戸の建築をいくつか紹介させていただいています。といっても写真を送って電話インタビューに答えただけですが、丁寧にまとめられていて有り難いことです。

2009. 6. 1Publication, 建築探訪

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