入り口スロープ部のHPシェル部分の使い勝手に疑問があったので実寸模型を作成してみた。
結果少し改良を加えることに。事務所に庭があってよかった。
洗面台/キッチンを分離発注したので一日中現場で段取りを。どちらも様々な職種がからむので結構面倒。全てラワン合板で作ったのだが、なかなか素直でよい風情だった。
今回は引越しが差し迫っていることもありオープンハウスの日程が確保できそうに無いのが残念。
帰りに神戸芸工大の卒業制作展に寄ろうと思っていたのだが、時間が無くなり断念。楽しみにしていたのだけれど。
先日お伝えした海辺の異人館ですが、中を覗けるということで少し手を休めて見てきました。
なんだかろくな写真が撮れていなかったので以降は新しくスタッフになったHさんが携帯で撮った写真を拝借してお伝えします。
天井も高くたっぷりとした空間の使い方は、最近の建築には無い種類の空間。
バルコニーはガラスを嵌めて内部空間化することが出来る設計だが、嵌めるべき建具は既に失われてしまっている。
窓からは一面に海が眺められ、この空間が誰にも省みられずに打ち捨てられようとしていたかと思えば、今回の展開は本当にすばらしいことだ。森本さんが惚れこむのも良く分かる可能性のある場所だった。
帰り道に見かけた住宅。石井修氏の設計だとのこと。
帰路にて。
塩屋の海に面して「旧グゲンハイム邸」という素敵な異人館が建っています。
「シャウエケ邸」で有名なハンセルが大正時代に設計した瀟洒な木造建築ですが、近年では使用されなくなり、老朽化が進んで解体の危機に瀕していました。
友人の女性が「地域での保存・活用を!」とオーナーに掛け合ったりしていたのですが、なかなか上手くいかずに解体のおそれのある売却の話が進んでいたところでした。
結局差し迫った危機に、その友人の母親であるステンドグラス作家・森本康代さんが私財をなげうって買い取られ、保存と活用の道を探ることになりました。
詳しくはこちらの記事を
いずれ何かでここで協力を募ることがあるかもしれません。
彼女達の身の回りの環境を愛する気持ちには、いつも頭の下がる思いでしたが
今回はその志に心底圧倒されました。
現場は今月末の引渡しに向けて急ピッチで進んでいます。
コメントでリクエストのあった屋根の納まりはこういう感じです。
アルミの部材とシートを接着。納まりは単純化されて漏水の危険性が下がり、コストも下がる。ただし雨垂れの着く外装材には適さない納まりなので要注意。シートをアルミアングルで押える方法もあるようです。
以上。
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タト