Tato Architects / Yo Shimada

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塩屋町の住居 第4回打ち合わせ


塩屋町の住宅のリフォーム。こちらも佳境。

2006. 2. 24塩屋町の住居

豊富町の住居 第6回打ち合わせ

2006. 2. 19豊富町の住居

掲載誌のお知らせ

北野町の住居1が2/14発売の「LiViNG EXE」
創刊号巻頭に掲載されています。
今回はインテリアメインの描写です

400万円アパート その後


以前紹介した400万円の激安アパートは結局、僕の友人が購入してセルフリフォーム中。僕も少しお手伝いして構造補強と開口部の変更を。
開口部をアルミサッシに変更したらセロテープを貼ったみたいになった。
どうせならこれ位ビフォアアフターしてくれると面白い。
スタートレックのボイジャー号に自宅を改装した人のサイト。DATABANK 3にある写真で、ビフォアアフターの写真を比較できます。ただしやりすぎて破産しました。きっかけは奥さんに逃げられたからだそうですよ

2006. 2. 16雑感

御影中町の住居 第6回打ち合わせ

今回で基本設計も無事了承を得たのだが、先日行われた古家の解体中に敷地に杭等の埋設物が結構あることが発見されたとのことで、調査が必要に。
午後から、和歌山のK先生の住宅を見学に。最大3mはあろうかというキャンティレバーで地上から僅かに持ち上げられた低層住居。地盤の問題で基礎を掘り込まねばならず、その土工を最小限に抑える為との説明。なるほど。
その後、地元の設計事務所にK先生らとお邪魔したところ、皆さんから風水師や祈祷師に悩まされていると滔滔と語られる。近代以前の社会では合理的で科学的な説明も可能な風水だけれど、住宅を取り巻く環境技術が一変した今、合理的な設計とはぶつかることも多いようで、例えば中庭は基本的に認めてくれないそうだ。中庭と言わず、四合院の変形だと説明すれば通じそうだけれど。機会があれば調べてみようかな。

2006. 2. 14御影中町の住居

岬町へ

岬町の住居のデッキに屋根を掛けに往復5時間の小旅行。
この上に透明な屋根が掛けられて完成。
設計当時このデッキは「外室」と名付けられてていたのだが、屋根が掛かっていよいよ室内に近づくことに。
原因はカラスが洗濯物を汚すからだそうだ。
この部分に屋根を掛けるのは、おそらく5年前には抵抗があっただろうが、今の家の使われ方に合っている感じがして、良い感じ。
そろそろ米杉板張り外壁部の塗装の塗り替え時期なので、それも1ヵ月後に行うことに。

2006. 2. 8岬町の住居

NYC 06

これ以上はタイミングを逸してしまいそうなので、まとめてしまいます。
1/3
朝からチェルシーのギャラリー巡り。
といっても新年の入れ替え期間で大手のギャラリーは閉まっていた。
それでも空いている店を見つけては、しらみつぶしに見て廻る。
←ガゴーシアン。入れ替え中。展示して無くても良いから中を見せて~。と粘るも見れず。
チェルシーマーケットにて昼食。
大きな工場をショッピングセンターに改修したもの。荒々しい工場的なディテールが生き生きとした空間を生み出すことに一役買っていて楽しかった。
←COMME des GARCONSの素晴らしいファサード。
←dia chelsea跡。床のタイルは確かホルヘ・パルド
DIA BEACONといいチェルシーマーケットといい、NYではリノベーションされた空間の良さを堪能。MOMAも一種のリノベーションだ。
←チェルシーマーケット内のケーキショップ
夜は父のセレクトでメトロポリタン・オペラ劇場でアルバン・ベルグの不条理オペラ「ヴォツェック」に。
サイトウ・キネン・フェスティバル松本で安藤さんが舞台美術をやった演目。ちなみに伊東豊雄さんが設計したまつもと市民芸術館のこけら落とし公演。
こんな陰気なオペラをこけら落としに持ってくるとは、まつもと市民芸術館も侮れない。
うろおぼえストーリーは無学な兵卒ヴォツェックが、人体実験によって精神を蝕まれ、嫉妬に駆られて妻を殺して自殺し、残された子供がひとり箒にまたがってお馬さんごっこをして遊んでいるシーンで終幕。
新年からサイコスリラーオペラ。
メトロポリタン・オペラ劇場はフィリップ・ジョンソンの設計で、全然期待していなかったのだけれど、優雅で美しい。客も先日のNYフィルの時よりも着飾っており貴族的な雰囲気でツーリストは少々いたたまれませんよ。レストランも併設されており、開演前から食事を始めて休憩ごとに席に戻って食事を取る豪奢なコースもございます。
素晴らしいシャンデリア。これが段々暗くなりながらするすると上がって行くのが開演の合図。
終演後、歩いて兄のフラットまで帰り、朝4時に起床してNYを発ちました。
飛行機からちらりとサーリネンのJFKターミナル1(現在改装中)を拝謁してNY旅行は終わり。
約1ヵ月前の出来事です。
面倒だけれどまとめると気分の良いものだ。

2006. 2. 6建築探訪

いやなはなし。いやな法律。(少し追記しました)

せっかくの日曜日も洗濯機を廻して、鉄骨の耐火被覆の資料を見比べたり、
ホームエレベータについて調べたり、こうしてブログを書いたりしているうちにすっかり夜に。
東京の某有名設計事務所に勤める友人から、実施設計を手伝ってほしいとの依頼が来たのだけれど結局断ることに。
とても面白そうなプロジェクトだっただけに残念だけれど、さすがに時間的に無理だ。
こうして各所に不義理を重ねてしまっています。申し訳ない。
ところで友人の日記で知ったのだけれど、これは酷い
以下に簡単に引用
電気用品安全法とは、簡単に言えば、電源を使用する電気製品に対して安全基準を新たにつくり、それに適合したものに「PSEマーク」をつけて販売するという法律です。
「PSEマーク」製品、つまり電気用品安全法に適合していない電気製品は法律で製造・販売・輸入が禁止され、これに違反すると法人の場合、最大1億円の罰金が科せられます。
5年も前にこんな法律が出来ていたなんて全然知らなかった。
(今年の4月から規制が開始)
特に痛手をこうむるのは、その機械でしか再生不可能な文化的特質を持つものたちだ。
レコードプレイヤーもビンテージのアンプも
ハモンドオルガンもテルミンもミニムーグも
フェンダーやマーシャルのアンプも
プレステもドリキャスもファミコンも
レーザーディスクプレイヤーもベータ規格のビデオデッキも
二度と売買禁止。ネット販売、オークション、さらには個人間の売買すら禁止。
考えすぎだと思うでしょう?
そんなバカなって。
石橋楽器買取販売終了のお知らせ
これはもう地下経済化するしかないんだろうか。暗澹たる気分。

2006. 2. 5雑感

NYC 05

1/2
朝から単独行動をすることにして、僕は再びMOMAへ見逃した階を見に。建築について改めて言うと、日本での谷口氏の建築の精度には達していません。割と大味な部分が散見される。それが残念といえば残念。僕は精度にはあまり興味が無い方なのですが。基本構成だけで、あるクオリティに達しているだけに。
見逃していたのは近/現代の絵画/彫刻フロア。単体で展覧会の主役を張れるものが溢れんばかりに展示。余りに多すぎて殆ど集中力を維持できませーん。流すように見た中では意外にもポロックが良かった。ポロックの絵を描いたときの体の動きや時間を追認できる感じが面白い。
建築のフロアで、先日はさらっと見てしまったエミリオ・アンバースのThe House of Spiritual Retreatをじっくり見る。
学生時代にコンセプト模型を見たのだが昨年になってやっと完成したらしい。設計が始まったのは1979年というから恐ろしい。
地下に居住空間を置き、地上には精神的な存在としての展望テラスのみを置く構成。
デザインのフロアに置かれているガラスの器を見て、ステンドグラスを使った装飾のアイデアをいくつか思い付く。いつか最高の形で扱える機会が来れば良いのだけれど。
MOMAのレストランで食事をして、ペイリーパークを見学に行くも閉鎖中。何故だ。
その後ミースのSEAGRAMを見学。普通の人にはありきたりのビルに見えるんだろうな。
カコイイ。
モダンはこいつによって一度完成させられてしまっている。
午後はP.S.1へ。
古い小学校を改修した現代美術館。
キースラーの巨大な展示があり、アメリカの911以降の監視社会を皮肉るような構成、カタカタたどたどしく動く機械類の面白さなどには魅かれるも、入り込めず。
その後地上を走るMETOROに乗って再びSOHOへ。余談ですがこの地上駅舎、地下鉄が走るだけでありえないくらいに揺れます。
乗り換え中に出会った、社交ダンスサークル発表会in METORO構内?
途中下車してフラットアイアンビルに拝謁。と思ったら工事中。
兄の話では先端部分に電光掲示板をつけるとの話だが、俄かには信じがたい。
SOHOに来た理由は、クールハースのPRADAを見る為。昨日はさすがに閉店中だった。
左下は昨日ウインドウ越しに撮った写真。
東京のH&deMや、その他のグリーンインテリアの、艶やかで滑らかな優美性をたたえた贅沢な空間を予想して行くと裏切られる。そこにあるのは粗くてダイナミックな工場のような空間だった。クールハースのリサーチ機関、AMOは排他性をテーマのひとつに掲げながら、一方でストリート
というテーマで高級感を否定しているのだが、この2つは両立しない。排他性の理解の仕方が間違っているのかな。ともかくAMOが掲げた、「高級店に入ると感じる不快感-買わされる強迫感からの開放」は成功していると思ったけれどブランドから神話化作用を剥ぎ取った結果、アウトレット的な感じが発生している感じがしたのは、いいんだろうか。
夜は近所のJAZZ CLUBへ。今日の演者はレスポール爺さんとその仲間達。レスポールってのはあの名ギターのレスポールの生みの親。まだご存命でしたか。曲はスタンダードなジャズを小粋に。半分くらい漫談でしたが、そのうち8割はシモネタでした。勘ですが。

2006. 2. 5建築探訪

NYC 04

偏光遊びもひと段落したのでNY記の続き
うかうかしているウチに1ヶ月前の出来事になってしまいましたよ。
リクエストも寄せられていることだし、忘れる前に書いてしまわないと。。
えーとなんだっけ。
1/1
朝からグラウンドゼロに。
唐突で巨大な不在。
時間的にも唐突なのだろうが空間的にも唐突で、周囲はグリッドシステムに則って新旧様々なビルが立ち並ぶ中、そこだけが巨大にぽっかりと穴開いているのは異様だ。
フリーダムタワーとか言うふざけた名前のビルでも建てないと癒せないという気持ちも分からないではない。
穴にはWTCの残骸である鉄骨が十字架のように残されていて、その向かいのNY最大のアウトレットデパートと、なんともいえないコントラストを示していた。
その後ウールワースビルを眺める。高層ゴシック建築で、とても格好よい。
近くにあるTRINITY教会よりも荘厳な感じがするのは皮肉だ。内部は見学不可。
その後、スタテン島行きのフェリー(無料)に乗ってマンハッタンを海から眺める。
外から眺めるとマンハッタンが島であることがよく分かる。特筆すべきはその起伏の無さだろう。とても薄い地表にグリッドシステムが敷かれ、ある種自動生成的に摩天楼が生まれ出ているのは、珍しい鉱物の表面を見るような気分になる。本当にグリッドシステムは強固で、ちょっとやそっとの努力は全てそのシステムに回収されてしまい、自律的な運動に見えてくる。帰ったらスパイダーマンをもう一度見てみようと思っていたのだが叶っていないな。
マンハッタンへと取って返し、中華街のほとんど狂乱状態の店の只中で、とても美味しい料理を平らげ、ブルックリン橋へ。
ところどころ鉄骨が錆付いていたり、足元のデッキ材から遥か下方の海面が見えたりと、少し怖い感じのする橋だけれど、力の漲った感じのする、とても美しい橋だ。それをのんびり歩いてロウワーマンハッタンへ。ここからもマンハッタンが美しく見え、記念撮影。
ロウワーマンハッタンではスティーブン・ホールのpratt institute brooklyn campus を外から見学。両親や兄も引き連れて見に来てしまい、少し反省。建築好きは一緒に旅行するには余りおすすめ出来ません。普通の人にはなんと言うことも無い建築をただ見るためだけに、結構足を伸ばしたりするので。ちょっとした病気だなと自分でもよく思う。

同じくホール設計の警備員詰め所。
その後はSOHOでウインドウショッピング。殆どの店は通常通り営業していて、新年というよりはクリスマス休暇の最後の1日なのだなと思う。

2006. 2. 5建築探訪

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