Tato Architects / Yo Shimada

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MY ARCHITECT

先週の金曜日はルイス・カーンの32回目の命日だったそうだ。
カーンといえば今公開中のMy Architect
カーンの隠し子、ナサニエルがカーンの建物を巡り、幼くして亡くした父の面影を探すドキュメント映画。
僕にとっては「ソーク」が「アーメダバード」が大画面で、動画で観れるだけで十分満足。
冒頭は字幕が邪魔だとすら思いました。特にフィッシャー邸の窓辺は素晴らしい!。
ビバ窓辺!
意外だったのはカーンの人生においても「ユダヤ人であること」が大きな意味を持っていたこと。最近はよくユダヤ人という主題にぶつかるな。ニューヨークでもジューイッシュタウン等、ユダヤ文化がとても興味深かった。
ただ、イスラエルに作ろうとした教会は完成せず、イスラム国家であるバングラディシュに議事堂を建設したのが遺作になったのは皮肉かもしれない。
見せ場は建築だけでなく、カーンを巡る様々な人間の複雑な思いに触れ、ふと涙ぐみそうになる。
最後にケビン・ベーコンの父エドマンド・ベーコン(元フィラデルフィア都市開発委員長。カーンと対立)のインタビューが息子の演技をはるかに超える狂人振りを発揮していて素晴らしかったことを言い添えてきます。

2006. 3. 22雑感

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