随分と時間の掛かった北野町の住居2ですが、やっと着工することが出来ました。
観光地だけあって工事車輌が入るのにも、なかなか許可が下りず、やきもきしました。190mmの羽根付鋼管杭を6m*16本設置する予定です。
と思ったら1本目から転石に当たって曲がってしまう。当然やり直しだが、いきなりなかなかの難工事の予感です。
その後転石を避けたりしながらなんとか11本まで施工。スムーズに入っていくときは音もほとんど無く、精度もかなり高い。あと5本、何とか今週中に打ち終わってほしいものです。
いま計画している北野町の住居2は、はじめてスタッフとのコミュニケーションで作り上げる形で進めていて、言葉が介在しているので細部まで、そこがどういう状態であるべきかを研ぎ澄ましていけるので新鮮だ。その結果かどうか、このプロジェクトは相当面白くなりそう。1階では「自分の背中を追い続ける廊下」2階では「いつも明るい方向だけが見える窓」「周りの状況によって奥行きが変わる部屋」が立ち現れる予定。
やぐらを立てて眺望の方向を確認。
これで5万円@1週間。設計のツールとしてはなかなか有効そう。想像していた方向とは眺望の良い方向がずれていたり、10cm床のレベルが変わるだけで結構見え方が変わったり。足がすくみますが。
今日は構造設計者にも来てもらって擁壁状構造物について調査をお願いする。
役所によって取り扱いも違うらしいので厄介だ
便利な世の中で、国土交通省がウェブに日本各地の航空写真をUPしてくれているので土地の来歴などを調べたりするのがビジュアルで可能なので面白い。
神戸の昭和54年当時
拡大すると北野の住居の敷地の当時の状況が。
ピンク色の線で囲った部分が住居Ⅱ、キミドリ色の線で囲った部分が住居Ⅰ
青色の線で囲った部分は今は取り壊されてしまった修道院。この頃までは在ったのだ。
先日の続き
予算の問題から眺望はあきらめて平屋+半地下室にする案をスタディしてみることに
スタッフコンペ案
スタッフコンペ案
敷地を道路レベルに合わせて建物を半分埋め込んでみる。
眺望は屋上テラスから。
上のバリエーション
どうしても眺望が欲しいとのことなので6.5×6.5×9mの直方体にしてみる。
周辺との空き感もいい感じ。地盤面の状態から基礎に金額が掛かりそうなのが懸念事項
上のバリエーションで7.2×7.2×9mにしてみる。
少し窮屈な感じがする。
6.5×6.5×9mの案で少し道路に沿わせて歪ませる事により内部を広く、外からは小さく見えるように操作。
今日はココまで
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タト