Tato Architects / Yo Shimada

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大阪現代演劇祭仮設劇場

五十嵐淳氏がコンペで勝ち取って設計した仮設劇場の一般公開が解体前にあるというので見に行く。エアチューブとオーガンジーの2重のリングのみで劇場を発生させる美しい仕事。
特にエアチューブの隙間に体をねじ込んで出入りするさまはうつくしく、これを主題にした劇/ダンス作品も見てみたいと思った。移動や保管のこともよく練られてるので、移動劇場として稼動させることも可能なのではないだろうか。

2005. 6. 23建築探訪

淡路その他

昨日書いた戦没学徒記念館は1972年に書かれた記事を見ると建設の5年後で既に人影もまばらで財政難ということだ。無言館(戦没画学生のための私設美術館)のように巡礼地として伝説化されれば良かったのだが。
帰りに石山修武氏の山勝工場にも足を伸ばす。アーティストの自邸兼アトリエで石山氏特有のいびつな形状をしているのだが、意外なことにラディカルというよりはエレガントな印象。建物も素敵なのだが楕円球状に削り取られた土手が印象深い。わずかな操作で見慣れた緑に覆われた土手が、これほど不思議な感じになる。
建設途中からちょくちょく顔を出さしてもらっていた左官家、久住章氏のゲストハウスにも立ち寄る。健在で懐かしい。
最後は安藤氏の水御堂に立ち寄る。いつ来ても外壁のコンクリートが美しく洗浄されているのだが、洗いすぎで打ち放し本来の肌では無くなってしまっておるよ。

2005. 5. 9建築探訪

戦没学徒記念館

仕事で淡路島に立ち寄る機会があったので先日亡くなられた丹下健三氏に追悼の意を表して淡路島南端、鳴門海峡を臨む大見山に戦没学徒記念館を訪れてみた。昭和42年に作られたのだが事情があって建築雑誌には発表されず、ほぼ忘れ去られていたものを先年藤森照信氏が丹下氏についてまとめた大著にて発掘されたという曰くつきの建物。震災以降閉鎖されたらしく廃墟化が進行中だ。巨匠の忘れ去られた名建築でなおかつ廃墟。素晴らしすぎる。
建築は塹壕をモチーフにしたと考えられる展示室に連続アーチの天蓋を掛け、その上を緑化して展望公園としている。いくつかの展示品はそのまま残されており、埃をかぶっている。ちなみに自動販売機の缶ジュースのストックが残されたままになっており、その製造年が1987年であったので、その頃から客足は途絶えていたのだろうか。ほの暗い展示室からはスリットを介して屋上庭園が垣間見えるのだが、それがこの展示室の塹壕性を高めている。展示室を抜けた出口の正面には銃眼を思わせるスリットが穿ってあり、そこでもう一度戦争に思いを馳せさせられ、慰霊塔に向かう
慰霊塔はコンクリートによる美しいHPシェルで、東京カテドラルの量塊感のあるHPシェルとは印象を異にする。鳥の声と自分の足音しか聞こえない静謐な空間。
傑作と言って良いと思うのだが鉄筋コンクリートは一部かぶりが少ない為あちこち爆裂破壊を起こしている。危険な状況になる前になんとかした方が良いのだが、まずはDOCOMOMO認定なんだろうか?

2005. 5. 8建築探訪

地中美術館

連休を利用して荒谷事務所の面々と地中美術館へ行ってきたのだが、久々に安藤氏の気迫に打ちのめされた。ふわふわした気分で建築をつくるな!と一喝されたような気分。最近の氏の作品にはあまり感じるものが無かったのだがこれは凄い。金沢21世紀美術館においては建築は時に透明化する(物理的な意味でなく)感もあったのだが、こちらは建築が最も力強く、タレル等の作品ですら力負けしているかのように思えた。施工側にも尋常じゃない気迫を感じる。建築も美術品なので触っても撮影してもいけないとのことだが「100年経っても角が美しいままであるように。」との説明を聞き納得。撮影に関しては「写真なんか撮ってる場合か?」とのメッセージだと勝手に了解。グラフィックも美しいと思ったら祖父江慎さん。いつもは愛らしい仕事をしてるイメージがあったので少し意外。素晴らしい体験で連休の混雑に出掛けた甲斐はあったが唯一、タレルのオープンフィールドの手摺と警告音だけが余計。「落ちたら怪我をする恐れがあります。」位の警告と同意書でいいんじゃないか。この美術館はそれでいいでしょう。

2005. 5. 5建築探訪

豪邸

我が塩屋にも黒い家のある菅氏の住宅のオープンハウスにお邪魔させてもらう。
ものすごい豪邸で驚いたのだが、JT等建築雑誌に掲載されている住宅も1~2割程度はこのクラスの豪邸だしGA HOUSESに載っている海外の住宅はこれ以上のクラスの豪邸になる。まるっきり縁遠い世界の住宅かと思っていたがそういう訳でもなさそうだ。それにしてもGA HOUSESの海外の住宅はピンと来ないことこの上ない。一般紙であるPENの海外建築家特集の方が余程問題を共有できている気がする。

2005. 5. 2建築探訪

鉄の教会

ケイ氏の鉄の教会を見学。鉄板構造は茶室や教会等、簡素な建築には相性が良い。まだ打ち放しのように記号化してないしRCより一段と素材の純粋さが増している(RCは鉄筋+コンクリート)から建築家には魅力的な材料に見えるのだろう。やはり単一素材で床も屋根も全て作れて防水も必要ないというのは面白い。教会は思ったより装飾的に出来ていてしっかり教会になっていた。ローコストだと聞いていたのでもっと素っ頓狂な感じになっているかと思ったのだが。ともかくこれで近所に断熱塗料の効果を実感できる施設が出来たことだし、夏になったらまた行って見よう。

2005. 1. 19建築探訪

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